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真空管の性能を徹底解明!プロが教える測定方法の基礎

  • 執筆者の写真: r t
    r t
  • 6月20日
  • 読了時間: 4分
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こんにちは!真空管買取センターのスタッフです。

真空管アンプの奥深い音色に魅せられる皆様の中には、「この真空管、本当に良い音が出るのか?」「まだ使えるのか?」と疑問に思う方もいらっしゃるのではないでしょうか。真空管の性能を知る上で欠かせないのが「測定」です。


今回は、真空管の測定がなぜ重要なのか、そして基本的な測定方法について解説いたします。お手元の真空管の真の価値を知るためにも、ぜひご一読ください。


なぜ真空管の測定が必要なのか?

真空管は、使用状況や経年によって特性が変化するデリケートな部品です。見た目では問題なさそうに見えても、内部では劣化が進んでいることも少なくありません。測定を行うことで、以下のようなメリットがあります。

  • 真空管の寿命を把握する: 測定によって、真空管の消耗度合いを知ることができます。

  • 性能のバラつきを確認する: アンプに使用する際、特性の揃った真空管を選ぶことで、左右のバランスや音質が安定します。

  • 故障の有無を判断する: 断線やショートなど、目に見えない故障を発見できます。

  • 音質改善のヒントを得る: 適切な特性の真空管を選ぶことで、アンプの音質を最適化できます。


真空管測定器の種類と基本的な測定項目

真空管の測定には、専用の測定器(真空管テスター、カーブトレーサーなど)を使用します。測定器によって機能は異なりますが、一般的に以下の項目を測定します。

  1. エミッション(Emissions)/ 相互コンダクタンス(Transconductance / Gm): これは真空管の「元気度」を示す最も基本的な指標です。

    • エミッション: 陰極(カソード)から電子がどれだけ放出されているかを測定します。この値が低いと、真空管の寿命が近いことを示します。

    • 相互コンダクタンス(Gm): グリッド電圧の変化に対して、プレート電流がどれだけ変化するかを示す値です。この値が高いほど、真空管の増幅能力が高いことを意味します。新品時の規格値と比較して、どの程度劣化しているかを確認します。

  2. ショート(Shorts): 真空管内部の電極間が短絡(ショート)していないかを確認します。ショートしている真空管は使用できません。

  3. ガス(Gas): 真空管内部の真空度が低下し、不純なガスが発生していないかを検出します。ガスが発生している真空管は、ノイズの原因になったり、不安定な動作をしたりします。

  4. リーケージ(Leakage): 電極間の絶縁不良がないかを確認します。リーケージがあると、ノイズや不安定動作の原因となります。


より詳細な特性測定「カーブトレーサー」

上記は基本的な測定ですが、より詳細な特性を把握するためには「カーブトレーサー」と呼ばれる測定器が使用されます。これは、様々な電圧・電流条件下における真空管の特性曲線(プレート電圧-プレート電流特性など)をグラフ化するものです。

これにより、特定の動作点での真空管の挙動を正確に把握し、アンプ設計やマッチングペアの選定に役立てることができます。


真空管の測定は専門家にお任せください!

真空管の測定は、専門的な知識と高価な測定器が必要です。誤った方法で測定したり、故障した真空管を使用したりすると、アンプを損傷させる可能性もあります。

ご自身での測定が難しい場合や、お手元の真空管の正確な価値を知りたい場合は、ぜひ私たち「真空管買取センター」にご相談ください。専門知識を持ったスタッフが、適切な測定器を用いて真空管の性能を正確に評価し、その価値を最大限に引き出します。

ご不要になった真空管や、買い替えなどで使わなくなった真空管アンプなど、どんな状態の真空管でも一度お気軽にご相談ください。「真空管買取」や「オーディオ買取」なら、実績豊富な当店にお任せください。


真空管買取専門店「真空管買取センター」では、TAMURAの出力トランスやWestern Electric 300Bなどを使用した真空管アンプをはじめ、さまざまな真空管パーツやアンプを高価買取しています。真空管のまとめて処分など様々なご相談に、ぜひ当店にご相談ください。



 
 
 

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